Kenの気ままブログ

英語と雑学を取り上げます!

退職した社会人留学は意味があったか

社会人になって思い切って退職して、留学してもう1年が経ちました。近況報告も含めて、学んだことなども書いていきたいと思います。はっきり言ってとてもレアな留学をしていると思っています。このパンデミックは良い面悪い面ありました。それに関して、具体的に書いていきたいと思います。インスタグラム始めました!フォローお願いします!うちの猫です🐈

 

 
 
 
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1年の社会人留学は価値があったか

典型的な空っぽの頭で金融機関に新卒入社した僕ですが、学ぶとはなんぞやということを学んだ気がします。日本の大学の時は、ただ漠然と単位を取得して卒業をゴールに過ごしていました。何かというと、テスト勉強をするだけの生活を送っていたわけなんです。

 

100点を目指して知識を詰め込み、テスト最終日にはプリントを全て捨てるという生活です。皆さんも馴染みがある人は多いのではないでしょうか。しかし、これは日本の教育スタイルなので我々が悪いわけじゃないのです。

 

言われたことを淡々とこなし、精度の高い成果をアウトプットする。これは日本の優れた点だと思っています。個性が尖りすぎてしまっては、プロジェクトベースで動く時に時間がかかりすぎてしまう。ある程度自分の考えは持たずに、賛成をして自分の出来ることに全力で取り組む。これはマクロ的な視点で見ればとても素晴らしいことです。

 

実際、これは日本の数多くの企業で成り立っている仕事スタイルだと思います。だからこそ、日本という小さな島国でこれほどまで経済が発展したのではないでしょうか。これは、多国籍なクラスを通じて感じたことです。

 

例を挙げてみます。日本人だけのグループになった時は実際こんな感じでした。

 

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日本人だけのグループ

アイデアがすぐにまとまりやすいので、実行にすぐに移せます。結果的に時間内にプロジェクトを終わらせることが出来ます。3人目の人は自分の考えに妥協して、多数の意見を飲んで一丸となってグループに溶け込んでいます。これはいわゆるKY(空気を読む)というやつですね。僕は個人的に仕事面ではこれは好きです。

 

逆に、意見を曲げない多国籍なクラスメイトがいた場合はこんな感じでした。

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多国籍なグループ

個人的意見ですが、意見をはっきり表明する人は日本の外には数多くいます。自分の意見は絶対に正しい、論破されなければプロジェクトが終わらなくてもそれは曲げないって人もいます。

 

1度このような人とプロジェクトを進めることがあって、僕はもちろん多数派にいました。当初は話がつかなかったため、半ば強引に無視して多数派である程度進めてしまっていました。少数派のその人は、ほとんどコミットせずそれを無視していた感じです。

 

そして、そのプロジェクトをクラスで発表する日が来ました。多数派の人達で発表する予定で資料も作成していました。しかし、突然今までコミットしていなかったその人が自分で作成した資料を当日の朝に持ってきて、これを発表させろと言ってきたのです。

 

結果的に押し負けてその人の資料を使わざるを得ない状況になって、用意していた内容が水の泡になりました。結論から言うと、しっかりと最初にコミュニケーションをとるべきだったのです。誰の資料を使うのか、意見を一致させて、無視せずに協力すべきだったんですね。

 

しかしながら、時間は制約があります。コミュニケーションばかりしていても、指定の時間に決められた量の仕事を仕上げなければ意味がないのです。過程<結果が社会にでたら基本になります。

 

そういった観点から考えれば、KY(空気読み)は質を除けば理にかなった体系になっていると思います。しかしグループからいざ抜けてみると、1人ではしっかりとした意見を持つ力がないことに気がつきます。しかし、日本ではそれがあまり必要とされないような気がします。

 

学校では先生に与えられた宿題やテストをこなし、就職も皆と同じように新卒で同じタイミングでして、会社では上司に与えられた仕事や会社のマニュアルに沿って行動します。結果的に1人で強い芯のある意見を持ちづらい環境に身を置くことになります。

 

そう言った点で、思い切って社会人留学をして新しい視点を身に付けることは、人生を長期的に見て素晴らしい投資なのではないかと個人的に思います。留学というのは、その生活スタイル自体には学校以外レールが敷かれていないからです。

 

どの行動を取るのが正解かどうかは、自分自身にしか分かりません。よって、勉強以外にどのようなことをすれば、「経験」という財産をつめるかどうかは自分自身にかかっています。何もしなければ何も得られませんし、日本にいなかったという事実だけが残ります。

 

総じて僕自身の感想としては、人生をよりよくするための行動力がついたと思っています。どういったシチュエーションでは思い切って動いたが得なのか、また動かない方が時間を節約できるのかなど、日本に帰ってからも自身のライフスタイルに大きな影響を与えます。

 

もし今現在会社に通っていて、働いている理由が分からない、生きがいが無いなどの状態に陥っている人は社会人留学を検討することはアリだと思います。僕のクラスには30代以上40代になってから会社を辞めて来られてる方もたくさんいます。

 

人生で学びたいと思った時が、留学のしどきだと思います。是非検討してみてください。本当に人生観が変わります。たとえ、年収が下がったとしても自分の頭で自分の人生を考えられるようになる力は大きな財産です。

 

リモート授業についての感想

コロ助の影響で外出が禁止になってからは、授業は全てオンラインに変わりました。基本はZoomというSkypeのようなサービスを使って、授業を受けました。

 

良かった点は、学校までの片道1時間のバスを使わずに済んだこと(その分睡眠が長く取れた)、ネットに全てリソースを公開してくれたため、テスト前の情報不足が解消されたこと、イヤホンで聞くため英語がとても聞き取りやすかったことの3点です。理解度的には、実際にクラスで聞くよりも頭に入ってきやすかったような気がします。

 

逆に良くなかった点としては、集中が続きにくいこと、一度に複数人で話すことが困難なこと、教授が1人で話すことに不安を覚えてやたらグループワークをさせたことです。貴重なインプットの時間がとても減ってしまった点が少し残念でした。

 

同時並行して転職活動もしているのですが、色々なところでリモートワークの必要性を聞きます。結局オフィスというのは働く士気を高めるだけの場所であって、上手く工夫すれば自宅でもセキュリティ面を考慮して仕事ができるはずなのです。(顧客対面営業や工場などの技術系等を除く)

 

子育て支援に関しては、厚生労働省が発行数するくるみんマークがあって企業のサポート度合いを示す指標となっていますが、正直あまり当てにならないのでは。。。と思っています。仕事を他人に任せることになるからです。それじゃ気にしてしまい職場復帰も難しいですよね。

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くるみんマーク「厚生労働省より引用」

そこで、少しでも子育ての途中に仕事をこなせるようにリモート化すれば、少しでも少子高齢化を防げるのでは無いでしょうか?(専門家でも無いのにすみません・・)今回のコロ助の自宅待機がその助けになったならいいなあと思います。

 

緊急事態宣言が解除されて、フル出勤にすぐに戻った企業は少し考えが古い企業かもしれませんね。上層部の、「出勤することに意味がある」と考えている様子が目に浮かびます。長期的にやっていけそうな企業かどうかが今回少し見えたのではないでしょうか?

 

余談ですが、Twitter社は永久に自宅勤務のオプションを社員に与えたそうです。それもそれでオフィス行きたくなるような気もしますが、思い切った考えですよね笑。西海岸のシリコンバレーの辺りは、ほとんどリモートワークだと聞きました。進んでますね。


Twitter to give staff option to work from home "forever"

 

ビジネスを専攻してお金の稼ぎ方を学ぶ

本当に社会人の頃は、いい会社に入って時給の出来るだけいい会社に入った人が勝ち組。商社万歳、広告代理店万歳みたいな頭をしていたんですが、経営者としての視点が加わって、自分はただのLabor Cost(人件費)だったんだということに気がつきました。

 

退職する際は、人事部に強く引き止められて気持ちが揺らぐことも沢山ありました。お世話になったし、長く続けることが正しい道なのかと悩むこともありました。しかし、この授業を通して自分は結局1つのコマでしかなかったんだなあと確認しました。

 

会社にはマニュアルがあってそれに従って仕事していましたし、結局退職してみて残ったのは少しの社会人としてのコミュ力くらいでした。オススメは転職する気で、常日頃から履歴書を作成しておくことです。そうすることで、自分の市場価値がよく分かります。

 

シアトルに限らず、アメリカでは転職が当たり前です。会社を踏み台にして独立して、自分でお金を稼ぐようになる人が多いです。副業が流行っていますが、そういったことをして実際に自分でお金を稼ぐ力をつけることは本当に大事だと思います。

 

会社はいつまでもあなたを守ってはくれません。経営が苦しくなれば、一つの歯車を捨てる感覚でリストラされるかも知れません。危機感を持って過ごしましょう。

 

今後の予定

アメリカで9ヶ月間大学に通うとOPTという最大1年のビザがおります。それを使用して、シアトルでインターンをしてから帰国する予定です。日本食恋しくておかしくなりそうですが笑。コロ助が登場してからのビジネスへの対応はこちらはとても早かったです。

 

現地ではMeet upというのが盛んに行われていて、同業種の人達が集まって意見を交換したりすることが多いです。僕はWeb系に興味があるので、トレンドを知るためにそこに参加しました。リサーチ資料が配られ、それに基づいてアドバイスをし合います。あ、もちろんZoomのオンライン会議です。

 

このように、常にビジネスに敏感な地域で過ごすことは非常に刺激になります。日本での仕事に少しでも役に立てればいいなあと思っています。周りは人種差別反対のデモで危ない状態で、コロ助のダブルパンチで外にも出れませんが泣。

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昨年参加した時の様子