英会話のコツ
英語が聞き取れない
言語というのはしっかりとしたルールがあって、それに則って会話が進んでいきます。基本的な5文型は習ったし、基本的な単語もわかる状態の人がほとんどだと思いますが、何故理解できないのでしょうか。それにも必ず理由があるはずです。今回は自分の考える要因をいくつか挙げてみたいと思います。
そもそも単語やイディオムを知らない
例えば、訳も分からない研究発表会に急に放り込まれたとします。そこでは、聞いたことのないワードがヒュンヒュン飛び交っています。このような場合、もし日本語であったとしても理解することは難しいです。これが英語であればなおさら呪文のように聞こえますよね。
つまり単語を少しでも増やすことで、内容はなんとなく推測できるようになるのです。イディオムとは、Get along with~のように2、3の言葉が連なって独自の意味をなす言葉です。この場合は「〜とうまくやる」という意味になりますが、分からなければ何かを手に入れるのかな?のように考えてしまって会話についていくことが難しくなります。
つまり、自分が興味のある、英語を聞きたい分野で良く登場する単語やイディオムを事前に覚えて置く必要があるということです。
リエゾンやリダクション
これは単語同士がくっついたり消えたりすることで、本来読まれるはずの単語が変化したり発音されないことによって、訳がわからない聞こえ方をするもののことです。これは、もう経験しかないです。例えば、映画でもう出て行け!「Get out!」と聞いて意味を理解したとしますね。
この時「ゲラウッ」のようにtを発音しないことでリダクション(音の消失)がおきているんです。でも覚えてしまえば、別のシーンでこれが使われても理解ができますよね。また、簡単な例でいうと、「Thank you!」これはサンキューというようにkyの部分がくっついて音が変化しているものがあります。(リエゾン)
しかし、みんなサンキューと当たり前のように使っています。これは単にもう知っているからです。沢山の英語のシャワーを浴びて、様々な音の変化に敏感になりましょう。
スピード
大阪のおばちゃんのように、凄まじい速さでペチャクチャ話されたら普通に日本語でも分かりません。こんな時のために、倍速で英語を流すことをオススメします。これによって、仮に1.5倍速くらいの早口で来られても脳内がびっくりしないで済むと思います。
Youtubeでは簡単に速度が変更できるので、TEDなどのスピーチを超スピードで聞いてみましょう。それから標準の速さにすると、まるでスローモーションかのようにのんびりとして聞こえてきます。これはやってみるととても面白いです。
物事が上手くいかないのには必ず原因があります。それを1つ1つ潰していくことで、必ず目標は達成できると思うので、是非トライしてみることをオススメします。
僕の失敗談
外国人に英語で話しかけられたりした時にあなただったらどうするしますか?ここでは難しくても分からなくても話そうとする姿勢が大事です。声が出ない人だって全くコミュニケーションが取れないかといったらそんなことは決してないですよね。以前国際交流パーティでドイツ人に高速で話されて、テンパったことがありました。そこで
「I'm not good at speaking English sorry.」
と禁断のワードを放ってしまったことがあります。結果として
「Oh, no worries.」
と言われ一度もこちらを向いてくれなくなりました。
「Could you speak more slowly?」
とか言えばよかったものの酒を飲んでいたこともあり、思いついたフレーズをとっさに言ってしまい反省すべき点となりました。仮に理解できなくても身ぶり手ぶりと顔の表情だけで何を感じているか、何を伝えようとしているか半分以上分かると思います。
ところで、僕の中学の英語の先生が言っていた教えにこういったものがありました。
”会話は中学英語で十分可能だ”
当時の僕には理解できませんでした。どういうことだ、高校大学にも英語の科目はあるではないかとその時は思いました。でも、今になってなんとなく意味が理解できます。この鍵はParaphrase(言い換え)にあるといえます。
言い換えることの重要性
IELTSセクションのspeakingにはdiscussionトピックに難しい題材もしばしば取り上げられます。例えば森林伐採による温暖化だったり、plastic bagの環境汚染だったり。でも専門用語なんてものは勉強していなきゃ分からないし会話を止めるわけにいかないです。そこでなんとか伝える力のようなものが必要になってきます。
例として解毒剤という単語が分からないとします。答えはantidoteですが
medicine to cure a particular poison.
というように英英にして噛み砕くことによって逃げ道が確保されます。日本語においてもよくあることではないでしょうか?主婦がバラン(緑のやつ)をお弁当に入れたいとしてわざわざ調べないですよね?
店員に「緑のギザギザした、弁当に入れるやつ下さい」で十分伝わる簡単なことです。
発音(pronuciation)のマナー
ついつい会話経験がないとシャイになってカタカナ英語になってしまうことがよくあります。日本人が周りにいると余計に話せると思われたくない気持ちが先行して、ぎこちなく話してしまいます。
これはれっきとしたマナー違反です。というか伝わりません。アイ、ウォント、トゥーという感じのやつです。TED等のscriptを見て発音練習するのがおすすめです。
How to increase your vocabulary?
次に、使える語句の増やし方について考察してみます。私達は生まれてから両親から「ママ、パパ」という簡単ワードを教えられて、「ごはん、おねんね」など真似して習得して口に出して使うようになりました。
言えるようになれば「よくできたね。」と褒めれ、どんどん絵本などから新しい言葉を見つけてきて「これなあに?」と聞いて知識を増やしていきます。
そして友達と遊ぶようになって、少し口の悪い「ばか」などの言葉を使うようになります。でも先生や両親から「汚い言葉はやめなさい」と教えられ、適切なタイミングで使えるようになります。第2言語を習得するにあたって、この一連のプロセスとの共通点、違う点はどこでしょうか?
第1言語習得プロセス
・何も知らない状態からのスタート
・声に出して実践、修正されることの繰り返し
・褒められる
・仲間の存在、新しい語句をシェアし合う存在
第2言語習得プロセス
・ベースとなる物事の概念は第1言語で習得済
・基本的に自分で学習していくスタイル
・仲間を意識的に作らないと実践できない。
・褒められない
以上から分かるように第1言語として学ぶ時は年齢が子供ということもあって、周りから学習しやすい環境を提供されているのです。しかし、日本の場合はアウトプットする習慣が少ないため、なかなか仲間が作りづらいです。つまり、自分で行動するのみというわけです。
赤ちゃんネイティブから参考になること
私達は、もうすでに基本的な言葉は日本語ベースで頭に入っているので、日本語を翻訳するスタイルでのボキャブラリーの増やし方になると思います。つまり、単語帳を見て意味を把握して見れば理解できるようになる方法です。これでTOEIC等のインプット系のテストならば対策できるのですが、実際に使えるようになるためには覚える際に使う必要があります。例えば
I need some company.
と聞いて、使ったことがある人なら「一緒にきて欲しいのかな」と分かりますが、使ったことがなければ「会社か、企業したいのかな」って勘違いしてしまいます。以下に具体的な勉強方法を紹介してみました。
使いまくる
単語帳や何かで新しいワードに出会ったら、ノートや何かに書きますよね。それを使って最低3文は自分で作って声に出してみましょう。そうすることで、若干ではありますが経験として脳に蓄積されます。
これで、いざとなった時に、脳の片隅から引っ張ってこれるので会話に使えるというわけです。そうしてネイティブの友達をSNSやアプリで探して、そのワードを使ってみましょう。
僕のオススメの「ハロートーク」というスマホのアプリは無料で使えて会話の練習になります。「What?」と言われればそこで修正してもらいましょう。
SNSで仲間や目標となる人を探す
モチベーションの維持というのはとても大切で、仲間の存在は大きな影響を与えます。まずTwitterなどで憧れの人をフォローして、次に自分と同じくらいのレベルの学習者もフォローしましょう。
勉強に疲れてきたら、「今日はこんなことを勉強しました。」などとシェアし合うと、もっと頑張らなきゃとモチベーションの向上に繋がります。憧れの上級学習者の人たちは何らかのアドバイスをつぶやいてくれることも多いので、学習のステップアップの参考にしましょう。
学習する環境を整えることは簡単なことではないですが、継続することで出来るようになるプロセスは何歳になっても喜びを感じるものです。今日紹介した学習のコツをぜひ参考にして頂きたいと思います。
環境を整える
あなたは英語にかかわらず、ステップアップしたい時にどう行動しますか?資格取得をしてみますか?自己啓発本を読んでみますか?それも1つ良いアクションだと思います。人によって違いますが、僕は環境を変えることが大事だと思います。
僕は今年アメリカへ飛び立つわけですが、これも環境を変えるための手段です。国内で英会話レッスンなども行きましたが、会話をする際には頭のスイッチを切り替えて話します。レッスンが終われば日本語で日常がまた始まり、英語の脳はしばらくお休みになってしまいます。
僕にはオランダ人で英語が堪能な友人がいるのですが、彼はオランダ語と英語を日常会話で普通に使うというのです。これは環境を変えないと難しいなと、自分は思いました。もちろん独学でペラペラになれる人もいますが、僕の場合そんな器用じゃないので笑。
小泉進次郎のトーク
ネット上で国会議員の進次郎さんのスピーチを聞きました。これは、とってもいい話だったので3回くらい聞きました笑。彼はアメリカのコロンビア大学に留学していますが、彼も環境を変えることの大切さを話の中で言っています。内容は、英語を使わないと生きていけない所に行くことで、話せるようになったということです。「やらなくてもいい所にいれば、人間絶対やらないから、そういった環境に身を置きなさい」と言っています。これはもっともだと思います。これは、カフェで作業が捗るのと同じ原理なような気がします。
どんなことをすればいいか
それでは具体的にどんなことをすれば良いのか考えてみましょう。環境といってもいろんなことが挙げられます。友人、住む場所、仕事。本気で変わりたいなら、簡単には変えられないところを変えてみるのも手かもしれません。
付き合う人のレベルは大体同じレベルだという話があります。遊んでるやんちゃな人は遊び人が友達になるし、お金持ちはお金持ちで仲良くします。自分がどんな人なのかと思ったら、周りの友人を見てみるとなんとなく分かるかもしれません。
勉強する努力家になりたければ、休日に勉強会に参加してみるなど、人付き合いを変えてみるのも手かもしれません。
人間は変化することを嫌う生物です。これは、リスクを回避するために安全に生きる動物としての本能なのかもしれないですが、本を読んだりしているだけでは何も変わらないです。人生思い切って何かを始めたり、コミュニティに属するのも良いかもしれませんよ。
頑張ってね!